フランシスコ教皇と李氏(資料写真)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
フランシスコ教皇と李氏(資料写真)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の李百万(イ・ベクマン)前駐バチカン大使は11日、ローマ教皇フランシスコの仲介外交が朝鮮半島平和プロセスの再稼働に寄与できるとして、教皇の訪朝を実現させるために政府が外交力を集中させなければならないと助言した。  李氏はこの日、大統領直属の諮問機関、民主平和統一諮問会議の宗教分科委員会に出席し「教皇が韓国政府の朝鮮半島平和プロセス政策を強く支持しており、南北関係改善はもちろん、朝米(米朝)関係改善に大きな関心を持っている」と述べた。 また、バチカンは教皇の高い道徳的権威により世界で指折りの外交力を持っているとして、その外交的地位を活用してバチカンの仲介外交政策を朝鮮半島平和プロセスの再稼働と結びつける必要があると指摘。そのために、まず教皇の訪朝を実現させなければならないと強調した。 李氏は、教皇が自ら訪れて祝福した土地で戦争が起こることはカトリックの教理上想像できないことだとして、教皇の訪朝には朝鮮半島での戦争を防止する効果があると説明した。 また、教皇の訪朝は北朝鮮と米国の関係改善をけん引する役割を果たすとして、韓国政府は教皇の訪朝のため、バチカンに対し外交力を集中する必要があると述べた。 なかでも、10月にイタリア・ローマで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議を活用すべきだと強調した。 このほか、教皇の訪朝を実現させるには米国の支援が必要だとして「政府がさまざまな外交チャンネルを通じて米国を説得し、支援を引き出さなければならない」と述べた。 フランシスコ教皇は2018年10月、バチカンを表敬訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領から金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が示した北朝鮮に招待する意向を伝えられ、「公式に招待されれば行くことができる」と応じた。
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