韓国経済成長率、OECD3.3%と高めの予測、世界の成長率も5.6%と↑(画像提供:wowkorea)
韓国経済成長率、OECD3.3%と高めの予測、世界の成長率も5.6%と↑(画像提供:wowkorea)
経済協力開発機構(OECD)が韓国の今年の成長率予測を3.3%と、従来よりも0.5%ポイント(p)上方修正した。

新型コロナウイルスワクチンの効果、政策努力などを反映し、全世界の成長率も、従来よりも1.4%上方修正した5.6%と見込んだ。ただし、中国の今年の成長率予測は0.2%p下方修正した。

OECDは9日に公開した「中間経済予測」報告書で、今年の韓国の経済成長率の見通しを3.3%と提示した。昨年12月の予測より0.5%p上方修正された数値である。

OECDは、韓国の今年の経済成長率を昨年6月と8月、9月、すべて3.1%と予想した後、昨年12月の予測値を2.8%と0.3%p下方修正している。

OECDは主要20カ国(G20)のうち、今年、コロナショック以前の水準の成長率を回復する国が、韓国とトルコ、米国、オーストラリア(以上、OECD加盟国)、中国、インド、インドネシアの7カ国だけだと予想した。

韓国の今年の成長率予測は、主要20カ国(G20)のうち15位だ。インド(12.6%)が最も高く、中国(7.8%)、米国(6.5%)、トルコ・フランス(5.9%)、スペイン(5.7%)、英国(5.1%)、インドネシア(4.9%)、カナダ(4.7% )、アルゼンチン(4.6%)、オーストラリア・メキシコ(4.5%)、イタリア(4.1%)、ブラジル(3.7%)に続いている。

OECDは、2022年には韓国が3.1%成長すると予測した。昨年12月の予測より0.3%p下方調整された数値である。

企画財政部は「今年の成長率予測は、これまで発表された主要機関の予測値を超える、最も良好な水準」とし「最近、世界経済回復、堅調な輸出・製造業の回復の流れ、追加補正予算など、積極的な政策効果などを反映して上方調整したもの」と推定した。

今年の韓国の経済成長率予測は、政府3.2%、韓国開発研究院(KDI)および国際通貨基金(IMF)3.1%、韓国銀行3.0%などである。

OECDは、韓国が相対的に少ない新型コロナ被害、迅速な対応と回復で、他の国に比べて景気の振幅を最小化し、コロナショック以前の経済規模を回復すると見た。また、回復のための重要な政策努力を継続するよう推奨した。

OECDは「危機の序盤に施行された経済支援措置は、新型コロナ被害層に、より集中的に支援されるように切り替えが必要だ」と指摘した。

ワクチン製造・普及加速化と国際協調、防疫持続と緩和的金融政策の基調を維持、財政の迅速かつ効果的な執行、デジタル化・気候変動への対応などの構造改革努力継続なども提示した。

今年の世界経済成長率は5.6%で、昨年12月に比べ1.4%ポイント高い。来年の成長率も、昨年12月の3.7%から4%に0.3%ポイント上方修正した。

今年の米国の成長率は、昨年12月の3.2%から6.5%に、日本は昨年12月の2.3%から2.7%に上方修正した。中国の成長率は8%から7.8%に小幅下方修正した。

来年の成長率は、米国4%、日本1.8%、中国4.9%と予想した。

EU圏は今年3.9%、来年3.8%と予測値を提示した。

OECDは最近、世界経済がワクチン進展、政策努力などで予想より早く回復していると見た。これに効果的なワクチン、主要国の追加政策努力などを考慮し、既存の予測値より高めた。

OECDは「米国の大規模な追加の景気押し上げ策による需要の増大が回復を牽引する」とし「ヨーロッパは今年も継続された封鎖措置と、主要国に比べ制限のある財政政策などで緩やかな回復傾向が見られる」と述べた。

ただし回復速度は、国ごとに差が大きく、多くの国が来年までコロナショック以前の成長経路を回復できないだろうとした。

主なリスク要因としては、インフレの兆候、金融市場の脆弱性などを言及した。

OECDはパンデミックとワクチンの普及率などにより、世界経済の成長率に関連する2つのシナリオを提示した。

ワクチン普及の加速で、経済心理が早期回復されれば、今年の世界経済成長率は7%、来年5%を示すものと予測した。

しかし、ワクチンの普及が遅れ、変種ウイルスの大規模な感染などで不確実さが深刻化する場合、世界経済は今年4.5%、来年2.75%成長すると予想した。

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