中央災難安全対策本部の会議で発言する丁首相=3日、ソウル(聯合ニュース)
中央災難安全対策本部の会議で発言する丁首相=3日、ソウル(聯合ニュース)
◇アストラゼネカのワクチン 首相が高齢者への接種検討指示 丁世均(チョン・セギュン)首相は3日、新型コロナウイルス感染症対応を話し合う中央災難(災害)安全対策本部の会議で、英アストラゼネカのワクチンについて、「高齢層にも効果があるという新しい研究結果が公開された」とし、高齢者への接種を検討するよう指示した。一方、丁首相はラジオ番組に出演し、「11月までに集団免疫を獲得するというスケジュールに支障はない」と表明。国内企業が生産した特殊注射器に関しては「米国、日本にも輸出される見通しだ」と伝えた。◇COVAX 北朝鮮にワクチン170万回分供給へ 新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」は2日、5月までに北朝鮮に170万4000回分のワクチンを供給する方針を明らかにした。北朝鮮に供給されるワクチンは英アストラゼネカとオックスフォード大が開発し、インドのセラム・インスティチュート・オブ・インディア(SII)が製造したもの。同ワクチンは2回接種が必要で、接種を受けられる人数は85万2000人となる。◇対北朝鮮人道協力 統一相「制裁免除の包括的承認を」 李仁栄(イ・イニョン)統一部長官はソウル市内で開かれたセミナーであいさつし、「新型コロナウイルス防疫のような人道主義的な事案に対しては(対北朝鮮)制裁の柔軟な適用が必要ということに国際社会も共感している」として、「人道協力に関連する制裁免除の手続きが改善され、年間計画を中心に包括的な承認の道が開かれることを望む」と述べた。◇アストラゼネカのワクチンで重い副反応2件 韓国で初確認  京畿道は国内で新型コロナウイルスワクチンの接種が始まって5日目となる2日に、同道で重症以上の副反応の報告が2件あったと明らかにした。先月26日にワクチンの接種が始まってから、重症以上の副反応の報告があったのは初めて。京畿道保健当局の関係者によると、道内の療養型病院2カ所で英製薬大手アストラゼネカのワクチンの接種を受けた50代の男性1人と60代の男性1人について、接種後に血圧低下、全身の無力感などの症状が確認された。現在は回復しているという。
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