「オリンピック規格のプール500個分の水に含まれているトリチウムは、たったの16グラム程度です。16グラムは目薬のサイズです」

東京電力の関係者は、2020年3月基準で福島原子力発電所敷地内のタンクに貯蔵された汚染水内のトリチウムの量を、先のように説明した。韓国をはじめとした周辺国たちが懸念している福島原発の汚染水に含まれているトリチウムの量が、極めて少量だという点を強調したものである。

これは 今日(3日)駐韓日本大使館の主催による、韓国記者たちを対象にしたオンライン懇談会での内容である。

日本大使館はこの日から明日の2日間にわたって、オンライン懇談会を開催している。この日の懇談会は、福島原発の現況と今後の計画、明日は 福島の復興における進展状況と日本産食品の安全性に焦点をあてている。日本外務省はもちろん、資源エネルギー庁、東京電力、復興庁、農林水産省、厚生労働省などの各省庁の関係者が直接 参加し、日本政府の立場を説明する。

東日本大地震が起きてから10年が経つが、「放射能汚染」に対する国際社会の懸念は現在進行形である。韓国は福島を含めた近郊8県からの水産物の輸入を禁止しているが、日本はこれに対してWTO(世界貿易機関)に提訴をした。最終審は韓国側の勝訴となった。

このような状況の中、日本大使館の対韓メディア説明会は、日本の放射能汚染状況に対する韓国社会の懸念を払拭させるためのものだとみられる。本格的な懇談会が始まる前に 外務省の関係者は「日本政府は多様な機会を準備し、透明性をもって科学的根拠による疎通をしている」と強調した。

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