京畿道東豆川市内の公園に設置されている臨時検査所。関係者が検査の順番を待つ市民に対し、互いに十分距離を取るよう呼び掛けている=2日、東豆川(聯合ニュース)
京畿道東豆川市内の公園に設置されている臨時検査所。関係者が検査の順番を待つ市民に対し、互いに十分距離を取るよう呼び掛けている=2日、東豆川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は3日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から444人増え、累計9万816人になったと発表した。市中感染が426人、海外からの入国者の感染が18人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(344人)から100人増え、4日ぶりに400人を超えた。 首都圏で新規感染の報告が増えている。近隣自治体での外国人の感染者増加を受け、京畿道の東豆川市が市内在住の外国人を対象に全数検査を始めたところ、最初の2日間で96人の感染が判明した。外国人を含め同市の2日間の新規感染者は105人。その生活圏は京畿道の近隣市・郡、仁川市に及び、この先の感染拡大が懸念される。ほかにも首都圏ではこれまでに発生したクラスター(感染者集団)の拡大が続き、日常生活のあちこちで新たな感染も相次いでいる。 政府は計画通りワクチン接種を進める一方、防疫対策「社会的距離の確保」のレベル(首都圏は上から3番目の第2段階、首都圏以外は同4番目の第1.5段階)を高水準で維持することで感染拡大を食い止めたい考えだ。 新たに確認された市中感染者は426人で、前日より107人多い。地域別にみると、ソウル市が116人、京畿道が218人、仁川市が19人で、首都圏が353人を占めた。全体の約83%にあたる。 首都圏以外の地域では忠清北道が19人、釜山市が8人、江原道が6人、大邱市と全羅北道、慶尚北道がそれぞれ5人、世宗市と忠清南道、慶尚南道、済州道がそれぞれ4人、光州市と全羅南道がそれぞれ3人、大田市が2人、蔚山市が1人だった。 京畿道東豆川市の事例のほか、保育施設、家族・知人間の集まり、飲食店などを起点にした感染が起きている。ソウル市蘆原区の保育施設では前日までに14人の感染が確認された。また、京畿道利川市の私的な集まりで計11人、水原市のテコンドー道場と保育施設で計21人、大邱市の大学生の集まりで計15人が感染した。 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは18人だった。このうち2人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの16人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。 死者は前日から6人増えて計1612人となった。韓国国内の平均致死率は1.78%。重篤・重症患者は前日から6人減り、129人となっている。 3連休明け2日の検査件数は3万4227件で、前日に比べ1万8006件多かった。
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