バイデン政府、北朝鮮ミサイル対応のためミサイル防衛システムとキルチェーン強化へ(画像提供:wowkorea)
バイデン政府、北朝鮮ミサイル対応のためミサイル防衛システムとキルチェーン強化へ(画像提供:wowkorea)
バイデン政府が北朝鮮からの核・ミサイル脅威に対応するため、ミサイル防衛(MD)システムを大幅に強化するものとみられる。

特に北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)がアメリカ本土に「実在的危険」になっていると判断し、ミサイルを発射前の段階で探知して無力化できる「キルチェーン」をはじめとする多層的防御網構築に域内同盟国の協力を要請するものと予想される。

ジョン・ハイテン米合同参謀本部次長は23日(現地時間)、アメリカ戦略国際問題研究所(CSIS)主催のテレビ対談で、北朝鮮の核・ミサイル脅威とアメリカのMD体系に関する質問に「ミサイル防御と撃退は全体的なキルチェーンの観点で見ることが重要だ」とし「特に最終段階ではなく発射の前段階が重要で、ミサイルを撃退するのに最適な地点は発射の前段階だ」と答えた。

しかし、最近の北朝鮮のミサイル技術進展を考慮すると、高度ミサイル防衛システム(THAAD)やパトリオットミサイルのような従来のMDシステムだけでは対応に限界があるというのがアメリカ側の判断という。

実際、北朝鮮軍が公開した「北朝鮮版イスカンデル」(KN23、新型戦術誘導弾)改良型の場合、下降中に軌道修正が可能で、射程距離も延長されたと推定されるため「迎撃が難しい可能性がある」という見方が多い。

特に、北朝鮮が移動式発射台(TEL)を利用してミサイルを発射する場合、その兆候を探知することすら容易ではないため、アメリカの立場としては自国だけでなく、韓国と日本などの域内同盟国による監視および対応力量を強化することが必須だ。

アメリカ側が在韓米軍に関連レーダー装備の前進配置をする可能性も提起されている。この場合、北朝鮮だけでなく2017年の在韓米軍のサード配置の時のように、再び中国の反発を呼ぶ可能性も排除できない。

しかし、ハイテン次長は「現在、アメリカのミサイル防衛能力は北朝鮮に焦点を合わせている。中国やロシア、イランではない。」とし「北朝鮮の米国攻撃を確実に阻止できる能力を維持することが重要だ」と述べた。
Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 82