ソウル市内の在来市場=31日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル市内の在来市場=31日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部は31日、新型コロナウイルスの防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを旧正月連休(今年は2月11~14日)が終わるまでの2週間、延長する方針を発表した。5人以上の私的な集まりを禁止する措置も2週間延長する。今回の旧正月には帰省や家族の集まりなどが事実上困難になる見通しだ。直系家族でも住居地が異なる場合、5人以上の集まりは禁じられる。 現行の社会的距離の確保のレベルと5人以上の私的な集まりを禁じる措置は31日に終了する予定だった。 韓国政府は今年に入り、1日当たりの新規感染者数が300~400人台に減ったことから防疫措置を緩和する方針を検討したが、宗教団体に関連する施設での集団感染などの影響で感染者が再び増加し、措置を延長することにした。2月から始まるワクチン接種と3月の小中高校の新学期開始に与える影響も考慮したという。 措置の延長により、首都圏ではイベントや結婚式、葬儀などへの50人以上の参加は禁じられる。首都圏以外は100人未満に制限される。クラブなどの遊興施設に対する営業禁止措置も2月14日まで延長される。 カフェと飲食店は午後9時以降は店内での飲食が認められず、屋内スポーツ施設やカラオケボックスなどは利用者を8平方メートル(約2.4坪)当たり1人に制限し、防疫措置を守ることを条件に午後9時まで営業できる。 公演会場や映画館、スキー場など、不特定多数が利用する一部の施設に対しては営業制限を緩和する。施設・業種別に適用される防疫基準が異なり、公平ではないとの指摘を受けての措置だ。公演会場と映画館は2席ずつ座席を空けるようにしていたが、1席ずつ空けるようにする。屋内スポーツ施設ではシャワールームの運営を禁じていたが、1室ずつ空ければ運営を認めることにした。スキー場などウインタースポーツ施設は午後9時以降の運営を禁止していたが、9時以降の運営を認める。 1~14日に実施される旧正月連休の特別防疫措置としては、鉄道乗車券を窓側の席だけ販売するほか、高速道路のサービスエリアでは飲食を禁じる。宿泊施設が客室全体の3分の2まで予約を受け付ける措置も延長される。 中央災難安全対策本部は「旧正月には最大限帰省と旅行を自粛し、非対面であいさつを交わしてほしい」と呼びかけた。
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