韓国銀行によると、韓国の2020年の1人当たり名目GNIは前年から小幅減少の3万1000ドル前後になったと推定される(イラスト)=(聯合ニュース)
韓国銀行によると、韓国の2020年の1人当たり名目GNIは前年から小幅減少の3万1000ドル前後になったと推定される(イラスト)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】新型コロナウイルス流行の影響などで、2020年は韓国の1人当たり国民総所得(GNI)が主要7カ国(G7)メンバーのイタリアを上回ったようだ。1人当たりGNIは国民の生活水準を示す指標とされる。 韓国銀行(中央銀行)によると、韓国の20年の1人当たり名目GNIは前年の3万2115ドル(約335万円)から小幅減少の3万1000ドル前後になったと推定される。実質の経済成長率がマイナスに転じ、名目成長率も0%台前半に低下したことに加え、ウォン安も影響した。 だが、韓国の1人当たりGNIの世界順位そのものはむしろ上昇したとみられる。 世界銀行が直近3カ月間の平均為替を用いて計算した結果によると、19年のイタリアの1人当たりGNIは3万4530ドルで、同年の韓国(3万3790ドル)をわずかに上回っていた。 経済協力開発機構(OECD)が20年のイタリアの名目成長率を韓国(0.1%)より大幅に低いマイナス7.9%と予測したことを踏まえると、イタリアの1人当たりGNIは韓国より少なかった可能性が高い。 まだ指標が発表されていないが、この通りだとすれば韓国の1人当たりGNIがG7(米国、日本、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ)のひとつを超えた初の事例となる。イタリアは経済に観光などのサービス業が占める割合が高く、輸出中心経済の韓国よりも20年に新型コロナによる打撃を大きく受けた。 韓国の経済規模の世界順位も上昇したようだ。 国際通貨基金(IMF)の報告書によると、20年の韓国の国内総生産(GDP)は1兆5868億ドルで、世界10位になったとみられる。19年の12位から2ランクの上昇だ。19年は韓国より上位にいたブラジルとロシアは、それぞれ12位、11位にとどまったと予想される。
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