「コナ・エレクトリック」(現代提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
「コナ・エレクトリック」(現代提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車と子会社・起亜自動車のエコカー(環境対応車)の海外販売が初めて年間30万台を突破したことが、27日までに分かった。両社は世界的な電動化の流れを先取りしようと、エコカーシフトを加速させている。 自動車業界によると、両社の1~11月のエコカー販売台数(工場販売基準)は30万6266台で前年同期に比べ26、8%増加した。 前年同期の2倍近くになった電気自動車(EV)が13万7286台で最も多く、エコカーの販売増をけん引した。次いでハイブリッド車(HV)が11万8816台、プラグインハイブリッド車(PHV)が4万9299台、燃料電池車(FCV)が865台となった。  EVでは車両火災により相次いでリコール(回収・無償修理)を実施した現代のSUV(スポーツタイプ多目的車)「コナ・エレクトリック」が前年同期比129.7%増の7万18台の売り上げを記録した。同車に続き、起亜のSUV「ニロ・エレクトリック」が同195.6%増の4万4146台を記録した。 現代・起亜自動車の関係者は、両車種について、1回の充電で走行可能な航続距離(欧州認証基準)が450キロに達する高い効率性や同クラスの車種で最高水準の車内スペースを確保したことなどを人気の理由に挙げた。 現代は来年をEV飛躍元年と位置づけており、エコカーのうち特にEVの重要性が増しそうだ。同社は今月、米国や欧州、中国など世界の主な市場で、40年までに全ラインナップを電動車にする方針を発表。世界のEV市場で、シェア8~10%を達成するという目標を定めた。 起亜も25年までに11種のEVラインナップをそろえ、29年までに世界市場でのEV販売割合を25%に引き上げる計画を立てている。 エコカーの中心がEVにシフトしたことで現代・起亜のHVの海外販売(1~11月)は前年同期比7.6%減少した。 PHVの販売は増加傾向だ。代表モデルは昨年後半に販売された起亜の「シードプラグインハイブリッド」で、販売が本格化した今年は11月までに1万9353台を売り上げた。起亜の「ニロプラグインハイブリッド」の販売も1~11月に前年同期比27.5%増の1万9129台を記録した。 一方、燃料電池車は国内販売が中心となり、海外市場での販売は865台にとどまった。ただ9月に前年の年間販売台数(793台)を上回っている。欧州が今年、燃料社会に転換するための戦略を相次いで打ち出したことから水素で走る燃料電池車の販売増加が見込まれる。 現代・起亜自の関係者は「今年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)などがあり、海外市場での販売が容易ではない状況でもエコカー販売が増加した。今後、EVを中心に電動車のラインナップを強化し、エコカーの世界販売拡大を進める」と話した。
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