韓国ダンボール業界「宅配ダンボールに取っ手を付ける、必要性はわかるが簡単ではない」…なぜ?(画像提供:wowkorea)
韓国ダンボール業界「宅配ダンボールに取っ手を付ける、必要性はわかるが簡単ではない」…なぜ?(画像提供:wowkorea)
韓国において宅配ダンボールに取っ手をつける案をめぐり、ダンボール業界が頭を悩ませている。宅配労働者の過度な負担を軽減するために取っ手を作ろうという趣旨には共感するが、現実的に解決すべき課題が多いためだ。

宅配ダンボールに取っ手をつけるためには、強度を高めなくてはならず、ダンボールの原紙を多く使用する必要がある。しかし、コロナ渦で宅配物の量が急増し、現在段ボールの原紙供給が不足している状況である。最近ダンボールの製造工場で火災が発生し、供給不足はより深刻化している。

先立って科学技術情報通信部と郵政事業本部は、先月23日から取っ手となる穴があいている7kg以上の郵便局の小包ボックスの販売を開始した。Eマートとロッテマート、ホームプラスなどの主要な民間流通業者たちも、雇用労働部に各社独自のブランド(PB)製品について取っ手を取り付ける案を提出するなど、政府に合わせた動きをみせている。

10日、ダンボール業界によると、宅配ボックスに取っ手の穴を開けても重さに耐えられるようにするには、段ボール原紙の割合を増加させるしかない。ボックスの製造過程で、取っ手を付ける工程を追加して生産量がやや減少しても、供給自体には大きな影響はない。しかし原材料の需要が増えることが問題だという。

ダンボール業界では、ダンボール原紙の不足に加え、22〜25%にもなる値上げで零細メーカーが苦戦しているだけに、それを反映してダンボールの価格に引き上げを要求している。

韓国ダンボール包装産業協同組合キム・ジンムの専務理事は「宅配ダンボールの価格にも(原材料値上げ分を)反映してくれないとどうにもならない状況だ」とし、「一部の大企業は納品価格を引き上げてくれたところもあるが、郵便局はまだだ」と指摘した。
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