新型コロナウイルス検査を行う専用診療所(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
新型コロナウイルス検査を行う専用診療所(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は30日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から438人増え、累計3万4201人になったと発表した。市中感染が414人、海外からの入国者の感染が24人。1日当たりの新規感染者数は前日に450人と、4日ぶりに500人を下回ったのに続き、この日も400人台だった。休日は平日に比べ検査件数が少ないことも影響したとみられる。

 新規感染者数は26日に581人、27日に555人、28日に503人と3月初旬以来、約9か月ぶりに3日連続で500人を超えた。29日は450人に下がり、この日も前日比12人減少した。だが、家族や知人の集まり、職場、サウナなど日常のさまざまな場所を起点にクラスター(感染者集団)が続出しており、防疫当局は感染拡大が当面は続くと予想している。

 この「第3波」を受け、政府はソウルなどの首都圏について、防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを5段階のうち上から3番目の第2段階を維持しながらも、12月1日から一部の施設に対する追加措置として「第2段階プラスアルファ」を実施することにした。このところ大規模な集団感染が発生しているサウナやエアロビクス教室などを一時休業とする。

 全国の社会的距離確保のレベルも来月1日から第1.5段階に引き上げる。3日には大学修学能力試験(日本の大学入学共通テストに相当)を控えており、当局は防疫を強化する構えだ。

 この日新たに確認された市中感染者は414人で、前日(413人)と同程度だった。24日からの1週間の新規感染者数は1日平均438.7人で、社会的距離確保のレベル分けの基準としてみると、第2.5段階(全国計400~500人以上、または前段階からの倍増など急速な増加時)に相当する。

 地域別の新規感染者は、ソウル市が158人、京畿道が69人、仁川市が34人と首都圏で261人を占めた。そのほかの地域では釜山市が52人、忠清北道が22人、慶尚南道が19人、全羅北道が16人、光州市が12人、江原道が8人、大田市が5人、大邱市と慶尚北道、忠清南道がそれぞれ4人、蔚山市と全羅南道がそれぞれ3人、世宗市が1人だった。

 ソウル市では新たに東大門区のビリヤード場と蘆原区のスポーツ施設で集団感染が起きた。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは24人で、前日より13人少なかった。10人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの14人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から3人増えて計526人となった。韓国国内の平均致死率は1.54%。

 中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。


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