H&M=(聯合ニュース)
H&M=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】スウェーデンのSPA(製造小売り)ブランド、H&Mの韓国1号店であるソウル・明洞ヌーンスクエア店が30日に閉店することが、26日分かった。

 

 H&Mの関係者は「オフラインとオンラインの店舗を統合し、デジタル事業を強化するためだ」と説明した。近隣の明洞中央路店は営業を続けるという。

 これにより、韓国のH&M店舗は来月から35店舗に減ることになる。

 新型コロナウイルスで外国人観光客が途絶え、訪韓中国人向けに営業する店が多い明洞はとりわけ打撃が大きい。

 明洞に店舗を持つ別の衣料ブランドの関係者は「平日で2000人、週末は5000人以上だった来店人数が1000人に減少した」と話す。 

 また、明洞はソウル市内でも賃料が最も高いとしながら「ファッションだけでなく化粧品店、レストランなど業種を問わず閉店が相次ぎ、明洞を訪れる人はさらに減っている」と指摘した。

 韓国鑑定院の商業用不動産賃貸動向によると、今年7~9月期の明洞の中・大型店舗の空室率は9.9%で、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に反対する中国の限韓令(韓流制限令)により中国人観光客が急減した2016年4~6月期(11.2%)以来の高水準となった。

 新型コロナウイルスによりファッション業界の業績不振が長期化し、世界的なファッション企業にも実店舗を減らす動きが出ている。

 日本製品の不買運動の影響も重なったカジュアル衣料品店「ユニクロ」は、店舗数が昨年末の187店から166店に減少した。来月にはロッテフィットイン東大門店、明逸店(ソウル)、ロッテマート沙上店(釜山)、ロッテマート大徳店(大田)の4店舗が新たに閉店する。

 ユニクロの関係者は「効率的な売り場運営のため、新型コロナウイルスの状況などさまざまな要因を考慮して閉店を決めた」と説明した。


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