新型コロナの影響で旅行客の姿が見えない仁川国際空港の免税エリア=(聯合ニュース)
新型コロナの影響で旅行客の姿が見えない仁川国際空港の免税エリア=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国内の免税店で先月、外国人客1人当たりの購入額が初めて2000万ウォン(約180万円)を超えたことが29日、韓国免税店協会の統計資料で明らかになった。

 同協会によると、国内免税店の9月の売上高は前月より約400億ウォン多い1兆4840億ウォンで、5か月連続増となった。ただ、1年前と比べると3分の2水準にとどまる。

 9月の売上高のうち、外国人による売上高が1兆4409億ウォンで大半を占めたが、免税店利用客は韓国人(約35万8000人)が外国人(約6万6000人)の5倍以上だった。

 免税店の外国人客数は昨年9月には約172万人に上っていたが、新型コロナウイルスの流行を受けて減少が続き、今年6月以降は月6万~7万人程度で推移している。

 外国人客数は減ったものの、外国人1人当たりの購入額は先月に2108万ウォンと初めて2000万ウォンを超えた。従来の最高額は前月8月の1843万ウォンだった。このことは、新型コロナの影響で海外旅行客が激減する中、免税店の売上高が本国での転売を目的にした中国人の「運び屋」に依存している現実を示している。


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