サムスン電子の7~9月期の売上高が過去最高となった=(聯合ニュースTV)
サムスン電子の7~9月期の売上高が過去最高となった=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が29日発表した7~9月期の連結決算によると、売上高が66兆9600億ウォン(約6兆1610億円)で、四半期として過去最高となった。新型コロナウイルスのペントアップ需要(抑制されていた需要)を追い風にスマートフォンやテレビ、家電の業績が大きく改善したほか、主力の半導体が好調だった。本業のもうけを示す営業利益は前年同期比58.8%増の12兆3500億ウォン。 四半期ベースでこれまで売上高が最も高かったのは2017年10~12月期で、65兆9800億ウォンだった。 四半期の営業利益が10兆ウォンを超えるのは半導体が「スーパーサイクル」と呼ばれる好況期だった18年10~12月期(10兆8000億ウォン)以降初めてで、同年7~9月期(17兆5700億ウォン)以来の高水準となる。 スマートフォン事業を担うIT・モバイル(IM)部門の営業利益は4兆4500億ウォン、テレビ・家電(CE)は1兆5600億ウォン、半導体は5兆5400億ウォン、ディスプレーは4700億ウォンなど、全部門が好調だった。 専門家らは10~12月期の業績は7~9月期に比べやや鈍化するとの見通しを示している。米国による中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)への制裁が9月から本格化し、サムスンの大口取引先の一つであるファーウェイに対する半導体の供給が中断したほか、サーバー用DRAM(半導体メモリー)の価格下落も予想されるためだ。米アップルの新製品発売などにより、マーケティング費用も増えるとみられる。
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