韓国銀行の貨幣博物館(旧 朝鮮銀行本店)の「礎石(定礎)」(画像提供:wowkorea)
韓国銀行の貨幣博物館(旧 朝鮮銀行本店)の「礎石(定礎)」(画像提供:wowkorea)
韓国文化財庁は、朝鮮総督府(日本による植民地時代における朝鮮統治のための官庁)の初代統監であった「伊藤博文の親筆」として知られている韓国銀行の貨幣博物館(旧 朝鮮銀行本店)の「礎石(定礎)」について、現場調査を実施する。

韓国与党“共に民主党”のチョン・ヨンギ議員は、今日(12日)開かれた国会文化体育観光委員会の国政監査で、この礎石が伊藤博文の親筆により製作されたという内容が書かれている「朝鮮と満州の経済要綱」を公開した。

「朝鮮と満州の経済要綱」は、朝鮮銀行が1918年に発刊したもので、現在 米国のUSバークレー図書館が所蔵している。ここには「朝鮮銀行の定礎石が、伊藤博文公爵の親筆により作られた」という説明が書かれている。

このことについてチョン・ジェソク文化財庁長は「26日の確認監査前まで、書体専門家などと現場調査をし、伊藤博文の親筆かどうかの結果が出れば、韓国銀行に知らせる」とし「韓国銀行、ソウル市などの意見を聞いたのち、文化財委員会にあげ(撤去について)議論する」と伝えた。

この礎石は、1909年に設立されたソウルの韓国銀行本館にある。

民族問題研究所が2016年 「伊藤博文の親筆」だとして問題を提起していたが、4年が過ぎた現在まで しっかりとした考証がなされていない。

チョン議員は「韓国銀行と文化財庁が「礎石」に対する考証と措置の責任を、互いに押し付けている」と批判した。

つづけて「互いに責任を押し付けている間、痛ましい歴史に対する国民の知る権利が侵害されている」とし「一日も早く親筆の考証を終え、伊藤博文による定礎石は撤去などの措置がなされなければならない」と語った。

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