米大統領選を目前に控え「挑発」を自粛してきた北朝鮮は、今後どんな動きを見せるか(画像提供:wowkorea)
米大統領選を目前に控え「挑発」を自粛してきた北朝鮮は、今後どんな動きを見せるか(画像提供:wowkorea)
今年11月の米大統領選を目前に控え、「大型挑発」を自粛してきた北朝鮮は、1週間後に控えた朝鮮労働党創建日(10月10日)にどんな動きを見せるか、注目されている。

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ドナルド・トランプ米国大統領の突然の新型コロナウイルスによる感染で「トップダウン」式の米朝対話に支障が生じた中、この間 北朝鮮が我慢してきた「挑発」を敢行する可能性があるという見方が出ている。

北朝鮮は、今月10日の労働党創建75周年を迎える準備を進めている。このような動向は民間衛星写真を通して、絶えず確認されている。

米国の北朝鮮メディア“38ノース”が公開した去る9月20日付けのピョンヤン(平壌)ミリム飛行場の閲兵式練習場の衛星写真には、多連装ロケット発射台と推定される車両と武器を保管できる大型臨時施設などが捉えられている。

一部では 北朝鮮が党創建日を迎えるにあたり、“新型”大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開したり、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射に出る可能性があるという分析が出されている。予告している「新型武器」を、今回の閲兵式で披露する可能性も注目されている。

この間 北朝鮮は、米大統領選を控える中、状況管理の側面で対米挑発を「自粛」してきた。今年の初めまで繰り返していた短距離ミサイル試験発射と、去る6月のケソン(開城)南北共同連絡事務所の爆破、そして最近のヨンピョンド(延坪島)公務員銃殺事件などの挑発はあったが、米国を刺激するICBMとSLBMなど「レッドライン」を越えることはなかった。

このようなことから米国ではトランプ大統領が大統領選を前に、自身の外交成果を誇るためにキム・ジョンウン(金正恩)北朝鮮国務委員長と突然の対話、いわゆる「10月のサプライズ」(オクトーバー・サプライズ)に出るかもしれないという見方も出ていた。米韓当局も最近 北朝鮮に関して水面下での協議をする中、その期待感を抱いていた。

しかし トランプ大統領の新型コロナ感染により「10月のサプライズ」の実現の可能性はより低くなってしまった。

ジョン・ボルトン前米国大統領補佐官は、北朝鮮が近いうちに本格的な挑発の動きを始めるだろうという観測を示している。ボルトン氏は2日 朝日新聞とのインタビューで「油断してはならない」と主張している。

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