「射殺ですか」という北朝鮮の通信を傍受か…しかし「諜報から『事実』はなかった」=韓国軍(画像提供:wowkorea)
「射殺ですか」という北朝鮮の通信を傍受か…しかし「諜報から『事実』はなかった」=韓国軍(画像提供:wowkorea)
韓国国防部は、韓国軍が黄海上で行方不明となった公務員が殺害された当時、「射殺」について言及する北朝鮮軍の交信内容を、傍受を介して確保したという報道について、事実ではないと明らかにした。

国防部は29日、「韓国軍が獲得した多様な出所の諜報内容から、『射殺』について言及した内容は全くない」とし「韓国軍は断片的な諜報を総合的に分析し、その後関連状況を確認した」と釈明した。

聯合ニュースはこの日、国会の国防委員会と情報委員会の関係者を引用して、韓国軍は、行方不明となった公務員A氏が、黄海のある場所で北朝鮮船舶に発見された時点の22日午後3時30分前から、北朝鮮軍の交信内容を無線傍受したと報道した。

報道によると、22日午後9時から、北朝鮮海軍司令部を通じて「射殺せよ」という命令が下され、大尉級の軍人が「再び尋ねる。射殺ですか。本当ですか」と聞き返し、その後の9時40分頃に現場で「殺された」という報告が上層部に上った。

聯合ニュースは、韓国軍が北朝鮮軍内部でA氏を射殺したと報告した事実を大統領府などとすぐに共有したが、この事実がムン・ジェイン(文在寅)大統領に対面報告で伝わったのは、翌日23日の午前8時30分頃だったと報道した。

しかし、国防部は報道について否定し、「『射殺』という内容で関連機関とすぐに(諜報を)共有したという内容も事実ではない」と明らかにした。大統領府もその報道について、「事実ではない」という立場を示している。
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