北メディア「金正恩の謝罪」報道なし…「韓国公務員射殺事件」報道もなし

北朝鮮は、韓国北西部のヨンピョンド（延坪島）近くの海上で行方不明となり、北朝鮮の海域で銃殺された韓国公務員の事件を、国内メディアで報道していない。キム・ジョンウン（金正恩）北朝鮮国務委員長が今回の事件について韓国側に「謝罪」した事実もまた、報道していない。

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今日（26日）朝鮮労働党機関紙“労働新聞”、朝鮮中央通信、北朝鮮の主要官営メディアは、今回の事件に関する報道をしていない。“朝鮮の今日”、“わが民族同士”などの主要宣伝メディアも同様である。

このことは 内部に今回の事件を知らせない意図があるとみられる。

韓国軍は、行方不明となった公務員が北朝鮮軍により銃殺され、その遺体を火葬したと発表したことで、北朝鮮は25日に統一戦線部の名で通知文を送り「遺憾」の意を伝えた。

特にキム委員長が「申し訳ない」という表現を使い、事実上の公式的な「謝罪」を伝えている。

今回のことで、北朝鮮が宣伝メディアを通じて展開してきた対南（対韓国）非難は止まった。

北朝鮮は去る16日、20日、21日、22日など、この行方不明者が北朝鮮側の海域に入った後にも、対南非難戦を続けていた。

しかしこの行方不明者の死亡が確認された23日以降からは、対南非難をしていない。