新型コロナ長期化で「慶弔費・献金」減少…「自動車購入」増加＝韓国

新型コロナウイルス事態が長期化する中、家計の支出は慶弔費と宗教寄付金から減少していっていることがわかった。また、非対面生活の影響で外食や教育などと関連した消費は減少した一方、住居関連の消費は増加した。

15日、国会の予算政策処が統計庁の第2四半期の家計・所得・消費支出を分析した結果、家計の非消費支出の構成項目のうち、世帯間の移転支出と非営利団体への移転支出がそれぞれマイナス15.3%、マイナス11.5%を記録し、大幅に減少した。

非消費支出は、税金や現金寄与金、社会保険料、利子費用、慶弔費（世帯間移転支出）、宗教寄付金、団体会費、社会団体寄付金などで構成される。

世帯間の移転支出と非営利団体への移転支出は全所得層で減少したが、社会的防疫レベルの強化で慶弔費が縮小され、宗教行事が非対面になったことにより支出が減少したものと判断される。

家計全体では、外出、旅行を自粛し家に滞在する時間が長くなったことにより、飲食料品、生活用品、住居関連消費が増加した一方、教育、余暇、外食及び宿泊などに対する消費は減少した。

詳細としては、食料品・非酒類飲料20.1%、家庭用品・家事サービス21.4%、酒類・たばこ9.5%、住居・水道・光熱費6.9%などの増加幅が大きかった。

交通費は24.6%と項目の中で最も多く増加した。移動を自粛する社会的雰囲気により鉄道運送（マイナス21.2%）、陸上運送（マイナス11.5%）は大きく減少したが、個別消費税の一時的引き下げによる自動車購入（144.0%）が交通費の増加につながったと、予算政策処は説明した。

一方、教育（マイナス29.4%）、娯楽・文化（マイナス21.0%）、衣類・靴（マイナス5.8%）、飲食・宿泊（マイナス5.0%）に対する消費支出は減少した。