新型コロナ感染防止のため利用が禁止されているソウル市内の公園(資料写真)=(聯合ニュース)
新型コロナ感染防止のため利用が禁止されているソウル市内の公園(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が、国内での新型コロナウイルス感染拡大の勢いを確実に抑えるため防疫の手綱を締めている。秋夕(中秋節、今年は10月1日)の連休直前の27日まで防疫措置「社会的距離の確保」のレベルを全国で第2段階のまま維持し、その後は10月11日までの2週間を「秋夕特別防疫期間」と定めて感染拡大を抑え込む計画だ。5月のゴールデンウイーク、8月の夏休み、光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)にソウル都心で開かれた集会などにより急速に感染が拡大したことから、同じ轍(てつ)を踏まないよう、この先3週間防疫に総力を挙げる。 政府の中央災難(災害)安全対策本部によると、政府は20日に終了予定だった首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)以外の地域での第2段階措置を27日まで1週間延長した。 これとは別に、首都圏に対しては先月30日から飲食店の営業制限などを含む、いわゆる「2.5段階」の防疫措置を実施していたが、今月14日以降は第2段階に引き下げ、期限を27日に延長していた。今回の延長決定により、全国で27日まで第2段階措置が据え置かれることになった。 これに伴い、結婚式、同窓会、葬式をはじめとする集まりや行事は引き続き人数制限を受ける。屋内で50人以上、屋外で100人以上が対面で集まることは原則として禁じられ、違反すれば罰金刑に処される可能性がある。ただ、政府や公共機関の公務、企業の経営に欠かせない活動などについては、管轄自治体との協議を経て認められる場合がある。 クラブ、カラオケボックス、ビュッフェ形式のレストランなど、新型コロナ感染リスクの高い業種はさらに1週間、休業が続く。 プロ野球、サッカーなどのスポーツ試合も現在と同様、無観客で行われる。また、政府や自治体が運営する屋内の国公立施設は運営中止となる。 政府は、今月28日から10月11日までを秋夕特別防疫期間と定める。同期間の具体的な防疫対策を今週中に発表する予定だ。
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