スーツケースに押し込められ義母に殺害された児童、夢は「警察官だった…」裁判長の目に涙=韓国(画像提供:wowkorea)
スーツケースに押し込められ義母に殺害された児童、夢は「警察官だった…」裁判長の目に涙=韓国(画像提供:wowkorea)
「殺害された児童は明るく活発で、警察官になることを夢みた9歳の子どもでした…」、こう説明した裁判長の目には涙が浮かんでいた。

 韓国で、9歳の児童を旅行用スーツケースに押し込めて殺害した義母に懲役22年を宣告したチェ・デウォン裁判長は、声を震わせた。このとき、裁判長は言葉を発することができずに、感情を押し殺した。

 この日、チェ裁判長は量刑理由について説明する際、涙声になりながら殺害された児童について説明したという。

 チェ裁判長は「警察官になるのを夢みた子どもは、家族と一緒に外食し、それが楽しいと話していた」とし、「しかし、家庭内での虐待は続き、口数はどんどん減っていった」と説明。「子どもを助ける機会は何度もあった。そして、被告人も犯罪行為を止める機会はあったが、殺意だけをもって最終的には子どもを死に追いやった」と述べた。

 テジョン(大田)地裁はこの日、殺人と児童福祉法違反(常習児童虐待)、特殊傷害などの容疑で起訴された義母に懲役22年を言い渡した。

 被告と弁護人が殺人について「故意ではなかった」と主張したが、裁判部はこれを受け入れず、殺人罪を適用した。

 これを前にことし6月、チョンアン(天安)のアパートで男児が7時間以上もの間、旅行用スーツケースに閉じ込められ、心肺停止で病院に運ばれた。その後、意識が戻らず死亡が確認された。

 義母は男児に対してスーツケースに入るよう命じ、自身は外出。スーツケースの大きさは横50センチ・縦70センチほどだった。3時間後に帰宅した義母は、スーツケース内で男児が失禁しているのを見ると、再び44センチ・60センチの大きさに鞄に入れ替えたことがわかった。

 当時、聴取で義母は「ゲーム機を壊したのに『壊していない』とうそをついたため、教育のために鞄に閉じ込めた」などと供述していた。

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