首都圏地域の強化された社会的距離の確保2段階（2.5段階）を緩和するかどうかが今週末に決定される予定のため、今週の感染者数のペースにはもどかしさすら感じられる。現在、防疫当局は感染者の減少ペースが遅い原因を、全国単位の集団感染発生と無症状者による感染拡大によるものとみている。
日ごとの感染発生を100人以下に減らすには、ソウルで実施されている社会的距離の確保2.5段階の効果が、来週から可視化される必要がある。
11日、疾病管理本部によると、海外経由を除いた韓国国内でのコロナ感染者の発生は、先月8月27日0時時点の434人をピークに減少している。推移をみると、434人から8月30日で283人と200人台になるまで3日かかり、9月3日の188人と100人台までに4日かかった。
9月3日、100人台となった後、日ごとの感染者の減少傾向は続いた。4日後の9月7日には108人を記録し、日ごとの感染者が100人以下になる可能性もみえた。しかし実際には、感染者は8日120人、9日144人、10日141人と推移し、8日連続100人以下に抑えることはできなかった。
クォン・ジュンオク疾病管理本部中央防疫対策本部・副本部長は「コロナの国内感染が100人台の水準で減少傾向を維持しているが、ソウル特別区とキョンギドのような場合は、減少の傾向が続いていかない状況と厳しくみている」と述べた。
◇感染者数100人台の分かれ道…唯一の解決策「距離の確保」
政府はソウルを中心に全国単位で集団感染の事例が減らないため、感染者減少ペースが鈍化していると分析した。最近ソウルではソデムン（西大門）区のセブランス病院で感染者が発生、ソウルの真ん中に位置するチョンノ（鐘路）区庁で勤務している労働者8人の集団感染も確認された。
ジョン・ウンギョン本部長は「数か月の間、累積された無症状・軽症感染者が地域に存在し、彼らから連続した中小規模の集団感染が発生し続けている」とし、「地域感染の全体的な規模を減らすことができれば、以前のようにもっと急速に（日ごとの感染者数を）減らすことができる」と述べた。
1日の平均診断検査数が一定の状況下で、感染者数を100人台以下に減らす方法は防疫対策を守ることが最優先だ。現在実施中の社会的距離の確保を守り、感染遮断効果を最大化限引き出すことが唯一の方法だといえる。
社会的距離の確保の効果は実施日から2週間後に、防疫効果に反映されたと推定される。正確に何段階の水準でどのくらいの感染者を減らすことができるのか分析されたことがないため、人々の移動を制限することによる効果が出たと伝えられた。
政府は社会的距離の確保が先月16日ソウル・キョンギで2段階の引き上げが実施され、19日インチョン（仁川）を含む首都圏全域で実施された後、400人台から100人台まで日ごとの感染者減少をけん引したと評価した。
◇来週2.5段階2週目 効果期待…追加延長をするか週末に決定
来週からは8月23日までに始まった全国2段階、8月30日に始まったソウル内2.5段階水準の社会的距離の確保の効果が同時に反映されることと予想される。強化されたソウルの距離の確保2.5段階の実施期間が2週間を超え、追加効果が期待される。
強化されたソウルの社内的距離の確保（2.5段階）では、首都圏内の飲食店、コンビニを含む休憩飲食店、ベーカリーでの午後9時以後の飲食を禁止し、テイクアウトと配達のみ許可するなど厳しい防疫対応をしてきた。
この距離の確保の効果が出れば、日ごとの感染者は100人以下に減少することと期待される。しかしここ2週間で感染経路を調査している感染者の比率が22.9%と比較的多い上、集団感染者が39.3%を占めており、社会的距離の確保の延長の必要性も再提起されている。
政府は今週末の感染者発生規模と感染経路の不明比率、集団感染事例、感染再発生の場所などをみて、ソウルの2.5段階社会的距離の確保を延長するかどうかを決定する予定だ。9月30日からのチュソク（秋夕）連休の対応についても併せて検討することとみられる。
クォン・ジュンオク副本部長は「今週末まで数日間の感染状況に注視し分析しなければならない」とし「9月末のチュソク（秋夕）連休が目前の状況を総合的に考慮し、中央災害安全対策本部内で併せて論議することにした」と述べた。
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