ソウル市城北区の「サラン第一教会」と光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の15日にソウル中心部で開かれた大規模集会に関係した感染者が連日増加している上、光州市、江原道、忠清南道など首都圏以外でも集団感染が相次ぎ、さらなる感染の拡大が懸念される。
現在の感染拡大傾向が続く場合、「社会的距離の確保」のレベルの第3段階への引き上げは避けられないとの見方も出ており、政府も引き上げの可能性を本格的に検討しているとされる。
1日当たりの新規感染者数は、首都圏での集団感染が本格化した今月14日から2週間連続で3桁台を記録している。この期間に発生した新規感染者は計3936人と、4000人に迫った。
市中感染者を地域別に見ると、ソウル市が154人、京畿道が100人、仁川市が59人と首都圏が計313人に上った。このほか、光州市で39人、忠清南道で15人、江原道で14人、全羅南道で13人、大邱市で12人、釜山市と慶尚南道でそれぞれ8人、大田市と慶尚北道でそれぞれ3人、全羅北道と蔚山市でそれぞれ2人、忠清北道と済州道でそれぞれ1人の感染が確認された。
サラン第一教会関連の感染者は、26日正午現在で計933人となった。同教会での集団感染は医療機関や保育園など、23か所に広がっている。
このほか、仁川市の教会2か所でも集団感染が発生している。
ソウル市内のマンションでは5世帯8人の感染が判明し、感染者が勤務する工場でも19人の感染が確認された。ソウル市内の美容室でも9人の感染が分かった。
また、15日にソウル中心部で開かれた大規模集会に関係した感染者は計219人に増えた。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認された7人のうち、3人は空港や港湾での検疫で判明した。残りの4人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
中央防疫対策本部は、毎日午前10時に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。
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