統一部の李仁栄(イ・イニョン)長官(コラージュ)=(聯合ニュース)
統一部の李仁栄(イ・イニョン)長官(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は25日、最近の北朝鮮の動向について、「朝鮮労働党創建75周年に合わせて経済成果を導き出そうと注力しているが、景気の停滞が持続している」と指摘した。国際社会による制裁に新型コロナウイルスや水害などが重なり、経済的苦難が増しているという。国会外交統一委員会に報告した。

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 統一部によると、北朝鮮の中国との貿易額は1~6月に4億1100万ドル(約436億円)と前年同期比67.2%急減し、産業生産も減少した。こうした状況の中、北朝鮮が「党中心の国家運営システムの安定と内部結束の強化を試みている。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は党・政府・軍を実質的に掌握しており、分野別に『役割分担』をしている」と分析した。

 また、北朝鮮は韓国と米国に対しメディアを通じた非難を控える一方、中国とロシアとの連携を強化しているとの見解を示した。

 統一部は、南北関係の膠着(こうちゃく)状態打開に向け、▼防疫▼共有する河川の共同管理▼保健医療▼山林▼農業――などの分野を中心に、北朝鮮に協力を呼びかける方針を明らかにした。


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