キム・ジョンウン(金正恩)北朝鮮国務委員長(提供:news1)
キム・ジョンウン(金正恩)北朝鮮国務委員長(提供:news1)
北朝鮮は、自国には新型コロナウイルスによる感染者がいないと主張しながらも、かなりの費用と支援が必要なワクチン開発競争に加わっていることが伝えられたことで、その意図と背景について関心が集まっている。

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20日(現地時間)米国メディアのCNNは、このことは新型コロナによる危機をキム・ジョンウン(金正恩)北朝鮮国務委員長の立場を強化する機会にしようとする意図と、脆弱な保健水準の中で新型コロナに対する恐れが複合的に作用したものだと分析した。

すなわち、キム委員長が北朝鮮住民を保護するという点を拡散させる一方、北朝鮮内部で新型コロナが拡散する場合、効果的な対応策がなく住民たちが動揺するかもしれないという恐れもあるという説明である。

北朝鮮の国家科学技術委員会の主張によると、北朝鮮ではすでに自国内のワクチン候補に対する臨床試験が進められている。現在 人間を対象とする3段階目の臨床試験の進行についての議論がなされている。

しかし北朝鮮の医療システムは、地球上で最も立ち後れている。住民たちに対する各種の疾病のワクチンと予防接種もこの数十年間、世界保健機構(WHO)の援助に依存してきた。

北朝鮮の医療施設には、電気や水道が円滑に供給されていない。医薬品や医療装備の不足は言うまでもない。このような条件下ではワクチンの臨床試験はおろか、新型コロナの検診もきちんとなされるのはほとんど不可能である。

CNNは、北朝鮮が自国政府のウェブサイトを通じて伝えているワクチン開発の努力は、極度に統制された北朝鮮社会で北朝鮮住民たちを保護するためのキム委員長の努力を誇示するのに打ってつけの宣伝道具だと、指摘した。

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