韓国の‘名門私学’ 延世大学 ‘不正入学’など各種の不正に叱咤相次ぐ(提供:news1)
韓国の‘名門私学’ 延世大学 ‘不正入学’など各種の不正に叱咤相次ぐ(提供:news1)
延世大学が開校して以来、初めて受けた教育部総合監査で‘不正入学’‘特恵採用’など各種の不正が摘発され、非難が殺到している。韓国を代表する名門私学なだけに、徹底した再発防止対策を講じなければならないという声が高まっている。

教育部が14日に公開した報告書‘学校法人延世大学及び延世大学総合監査結果’によると、延世大学は△入試・学事△予算・会計△組織・人事などの7分野、計86件について指摘を受けた。

業務上背任などの容疑で警察告発につながった事案も8件、業務妨害の疑いなど、警察に捜査依頼された事案も4件あった。

教育部は、学生数が6000人以上でありながら、一度も総合監査を受けなかった16の私立大学を対象に、昨年から総合監査を実施している。延世大と弘益大は総合監査対象の第1号と2号だった。特に、延世大学の総合監査の結果に国民の視線が注がれた。

教育部によると、延世大学A大学院では2016年、教授らが謀議して知人であるの教授の娘を新入生として入学させた。1人を選ぶ新入生の選抜過程で単位など定量領域の成績点数が全体志願者16人のうち9位だったBさんは、書類審査を1位、2位で通過した志願者を抜いて最終合格した。

Bさんを合格させるため、他の志願者には低い点数をつけ、Bさんには口述試験で最高点をつけたことが分かった。教育部はこの事案を警察に告発・捜査を依頼し、現在検察が捜査している。

他の教授1人は‘父親の力’を使い、自分の子どもに特恵を与えたことが確認され、重い懲戒が下った。C教授は2017年、食風栄養学を専攻する娘に自分が講義する会計関連の授業を受けさせ、最高単位(A+)を与えた。

職員・教員採用過程でも不正が摘発された。 延世大医療院は2016年7月から2019年4月まで67回にわたり、正職員を採用する際、出身大学を5段階に分けた‘大学順位表’によって点数に差をつけていたことが分かった。

また、2016年後期から2019年後期まで大学院49学科で4年間の保存が義務付けられている‘入学選考資料’1080部が廃棄されたことが分かった。

消えた資料には、2018年前期に政治外交学科大学院に合格したチョ・グク元長官の息子の記録も含まれているという。チョ元長官の息子は、大学院を志願した当時、ソウル大学公益人権法センター名義のインターン活動証明書を提出したが、実際に活動するかどうかをめぐり、攻防が繰り広げられたことがある。

このような事実が知られ、各種インターネットコミュニティとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には延世大学を叱咤する声が出ている。

「延世大の名前が残念だ。学校の行政が目を覚ましていない状況」
「延世大に実力で入った者の立場としてはむなしい」
「教授同士が子どもの入学不正も犯し、まさか連帯してとは」
「延世大がこの程度なら、他の大学はどうなんだろう」
など延世大を批判する書き込みが相次いでいる。

教育部は、延世大学が指摘事項を基準に従って改善したかどうかを改めて確認する計画だ。延世大学は、総合監査の結果が発表された同日から60日以内に指摘事項の改善と関連した結果報告書を提出しなければならない。教育部は、その後不十分な点が発見されれば、再び是正命令を下すという。

教育部の関係者は「延世大の場合、今まで総合監査だけでなく会計監査も受けていなかったため、学校行政の不十分な点をフィルタリングする部分が弱かったようだ」とし「最近、総合監査を受けた高麗大や弘益大だけでも以前会計監査を進めていた」と述べた。

続いて「新入生選抜過程で問題があり、教授が自分の子どもに特恵を与えた部分も国民の怒りを呼び起こすに値する点」とし「延世大学が指摘事項をどう改善するのか、再び確認する予定だ」と付け加えた。

延世大は教育部総合監査で重い懲戒(停職・解任・罷免)処分を受けた26人に対する行政処理のための人事委員会を近く開催する計画だ。

延世大学関係者は「26人に対する重い懲戒処理以外の指摘事項に対してはすでに措置が取られた状況」とし「学校レベルで制度改善をして再びこのようなことが発生しないよう努力する」と述べた。

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