韓国政府は4月1日から全ての入国者に対し14日間の自主隔離を義務付けている(イラスト)=(聯合ニュース)
韓国政府は4月1日から全ての入国者に対し14日間の自主隔離を義務付けている(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国法務部は26日、新型コロナウイルス対策のための防疫当局の自主隔離措置に違反した外国人3人を新たに出国させたと発表した。

 

 このうち韓国系米国人は隔離施設に入所した21日夜、非常階段を使って施設から外出し、警察に摘発された。法務部はこの人物を強制退去させるとともに、行動範囲制限命令違反に対する反則金を科した。

 このほか、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者として先月15日に自主隔離対象となったチリ人について、集団感染が発生したソウル・梨泰院のクラブを訪れたことを隠すために滞在場所を虚偽申告し、防疫当局の確認電話にも出なかったとして強制退去措置を取った。

 4月11日に入国したスペイン人は、3日間に5回にわたり10~20分ずつ隔離場所を離れたとして摘発された。法務部は濃厚接触者がおらず、自ら出国を望んだ点を考慮して強制退去ではなく出国命令を下した。

 法務部は、自主隔離措置に一時的に違反しても食材の購入や応急治療などの事情があれば反則金のみを科して国内滞在を認めている。

 全ての入国者を対象に自主隔離が義務付けられた4月以降、規定に違反して国外追放された外国人は計19人に増えた。隔離施設への入所を拒否して出国措置が取られた外国人を合わせると28人になる。入国段階で隔離に同意しなかった外国人40人は強制送還された。


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