韓国側から見た北朝鮮・ケモリ地域の砲門=22日、延坪島(聯合ニュース)
韓国側から見た北朝鮮・ケモリ地域の砲門=22日、延坪島(聯合ニュース)
【延坪島聯合ニュース】黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に近い北朝鮮・黄海道のケモリ地域にある海岸砲の砲門が開いたままになっている状態が何度も確認され、韓国軍当局が北朝鮮軍の動向を注視している。 北朝鮮に近い韓国・仁川の延坪島で22日午前、対岸のケモリ地域の砲門が開いているのが確認された。 同砲門は今月19日に開いているのが確認され、その後、霧などにより視界不良となり確認できず、この日、砲門が開放されているのが再度確認された。 前日にはケモリ地域以外の砲門が開放されているのも確認された。 軍当局は今月19日、砲門が開いている理由について、湿気を除去するため開放している可能性もあると説明していた。 軍は現在も砲門が開いている状態なのか、砲門の向こう側に砲が置かれているかどうかについては、明らかにしていない。 ただ、北朝鮮軍の特異動向と見なしていないという。  軍の関係者は「軍事的な特異動向ではないと判断するが(開放された砲門に対し)綿密に動向を観察している」とし、「24時間の警戒態勢を維持し、北側を注視している」と話した。 南北は2018年9月に北朝鮮・平壌で開かれた南北首脳会談の際に締結した軍事分野合意書に基づき、同年11月1日から黄海の緩衝区域にある全ての海岸砲の砲門を閉鎖することにした。 同地域の砲門は18年11月には閉鎖が確認されていた。 北朝鮮が朝鮮戦争後初めて韓国の領土を砲撃した10年11月の延坪島砲撃事件の記憶が残る、同地域の住民は砲門開放の知らせに神経を尖らせ、北朝鮮軍による挑発行動の可能性に懸念を深めている。
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