(その2の続き)

責任転嫁する恥知らずな詭弁。
南朝鮮当局者は、北南(南北)関係を牽引する責任のある当事者である。

歴史的な板門店宣言と平壌共同宣言に署名しただけでなく、8千万人の同胞の前で民族の運命と未来を公言した当事者として、北南関係がうまくいこうが、いくまいが、それに対して完全に責任を負う姿勢と立場に立つのはあまりにも当然のことである。

ところが今回の演説を開けてみると、北南関係が進展できずにいることが、ことごとく、まるで何か外的要因があるかのように先送りにしている。

「政権」が変わるたびに、対北政策が一貫性を失うこともあった。国際情勢が揺れ動くように、北南関係が一直線に発展していないと泣き事だけを並べていたが、共同宣言履行のために彼ら(韓国)が行う事はそもそもなかったと、一発で打ち明けた方がマシだっただろう。

演説通りならば、北南関係が一歩も進展しなかったことが南朝鮮内部の事情のせいであり、米国と国際社会の支持がついてこなかったからというもので、過去これほど口からよく出た「運転者論」が形だけのものになる言い訳にすぎない。

「期待ほど南北関係の進展がなされていないことについて、私も物足りなさを強く感じる」などと言っていたが、漠然とした期待と物足りなさを吐露することが、いわゆる「国家元首」が取る姿勢と立場なのか。

見逃せないのは、現事態と関連して、私たちがクズの対北朝鮮ビラ散布と彼らを非難して疎通を断絶し、過去へと戻るように心配しているだとか、コミュニケーションと協力で問題を解決するよう望むだとか、力説したのだ。
節々に、恥知らずさと強引さが滲みでる詭弁だと言うしかない。

北南関係を担当する人の姿勢と立場に戻れという我々の権言と忠告に耳が聞こえない、言葉を話せない人の真似をして、神との約束を捨てたのは果たして誰なのか。

それでも足りず、彼らがもたらした事態の責任も、我々に転嫁しようとすることは全く露骨で傲慢不遜な行為に違いない。

板門店宣言2条1項には、軍事境界線一帯で拡声器放送とビラ散布をはじめとするすべての敵対行為を停止することと明記されている。
2年という長い間、一度や二度でもなく、自宅で行われる反共和国(反北)ビラ散布を見ていないかのように放置しておいたのは、誰が見ても南朝鮮当局の責任であることは明白だ。

恥知らずの極地は、彼らがまるで北南合意を履行するために多くの努力をしたかのように重言復言したものだ。
いったい板門店宣言と9月の平壌共同宣言で。南朝鮮当局が行うべき内容を正しく実行したのは一度でもあったのか。

した事があったとすれば、主人口実はできずに、顔色をうかがって国際社会に頼ろうとしたことが(した事の)全てだ。それを「絶え間ない努力」、「コミュニケーションの糸」で包みあげることは、キツネも顔を赤らめる卑劣で不正な発想だ。

自らの口でも、氷を歩くように慎重に臨んだというが、実際に北南間で十分にできることさえも出さずに座り込んだことが、まさに南朝鮮当局者である。

歴史の責任は転嫁したり、無くしたり、回避できるものではない。
最低でも自己の責任は、自らが負うという姿勢だけでも見せなければならないのに、見れば見るほど首をかしげたくなる人だ。


(その4に続く)

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