米がコロナに気を取られている間に、中国の「地政学的影響力」が拡大

米国の元外交官は、米国の無関心の中で、中国が香港と台湾に対する立場を強化し、南シナ海の紛争により攻撃的に出るなど、地政学的な影響力を拡げていると語った。

今日（5日）ウィルソン・センターの米中キッシンジャー研究所所長（元外交官）は、米国のニュース専門放送局であるCNBCの番組に出演し「中国は数十年間前から持っていた目標を追求するのに、より積極的な態度をみせている」と語った。

この所長は「明白にこれは武力行使であり、中国の時代が到来したという自信が反映したものだ」とし「米国がグローバルリーダーシップに対する関心を失い、新型コロナウイルス感染症のために注意が分散している間、これが中国にとって絶好の機会となったとみている」と説明した。

また「中国ははっきりと、米国ではない他国たちが（中国の動きを）阻止する意志が弱いことを知っている」と憂慮した。