米抗議デモで韓国系商店被害144件「人命被害はない」

白人警官の過剰な鎮圧で死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさん事件に対する抗議デモが全米に広がり、米国内の韓国系商店の被害も引き続き発生している。

　外交部（外務省に相当）によると5日午前9時基準、144の韓国系商店で財産被害を受けたとの届け出があった。前日に比べて18件が増えたが、人命被害は確認されていない。

　具体的にはペンシルベニア州フィラデルフィア56件、イリノイ州シカゴ15件、ミズーリ州セントルイス11件、ミネソタ州ミネアポリス10件、カリフォルニア州ロサンゼルス8件などだ。ワシントンD.C.でも4件の届け出があった。

　外交部はデモが激化したことで、去る1日、本部に在外国民保護対策本部を設置し、米国駐在の10公館も非常対策班を設置した。外交部は非常対策班と緊密に協力し、在外同胞の安全確保と被害の最小化に努めていると明らかにした。