国会で会見を行う尹氏=29日、ソウル(聯合ニュース)
国会で会見を行う尹氏=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)を巡る疑惑を巡り、同団体の前理事長で与党「共に民主党」所属の尹美香(ユン・ミヒャン)国会議員が自身の寄付金流用などの疑惑を否定する記者会見を開いたことに関連し、同党は検察の捜査を見守る方針を維持している。一方、野党側は真相解明に向けた国会による国政調査の実施を求めるとともに、尹氏を辞職させる運動を展開するとして、攻勢を強めている。 共に民主党の金太年(キム・テニョン)院内代表は31日の記者懇談会で、尹氏の会見について、「(疑惑を)十分に解明したと思う」として、「早いうちに検察の捜査が行われると思う」と述べた。野党が国政調査を求めていることに対しては「国政調査の対象ではない」とし、応じない考えを示した。 共に民主党は尹氏を巡る疑惑のうち、明確な違法行為が判明したものはないと判断している。同党の議員は「疑惑の中心は寄付金の横領だが、確認された事実はない」とし、「今は見守る時期」と述べた。 党内からは尹氏を応援するメッセージも出ている。崔敏姫(チェ・ミンヒ)前議員は自身のフェイスブックに「日本の真摯(しんし)な謝罪や被害者への補償、責任者の処罰のため堂々と戦え」と書き込んだ。 一方、最大野党「未来統合党」の朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表は30日、記者団に「疑惑がまったく解明されていない」として、「共に民主党の執行部がなぜ(尹氏を)かばうのか理解できない」と批判。「検察の捜査が不十分なら国政調査とともに、国民が(尹氏を)辞職させる運動を展開しなければならない」と主張した。
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