ヌリエル・ルービニ教授「新型コロナにより10年間の景気低迷が訪れる」(提供:news1)
ヌリエル・ルービニ教授「新型コロナにより10年間の景気低迷が訪れる」(提供:news1)
ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授が、新型コロナウイルスのために世界が10年間の景気低迷を経験するだろうと予測した。新興経済国は、回復が先進国よりも早いだろうが、米中の葛藤により困難に直面するだろうと明らかにした。

英国BBCとのインタビューで22日(現地時間)、彼は「世界的な金融危機の間に、生産量が急減するまで約3年かかった」とし「しかし、今回は3年はもちろん、3か月もかからなかった。3週間ですべてが自由落下した」と語った。

彼は今年の経済が良くなるといっても「貧死状態」が続いて「U字型」や「L字型」の経済回復を示すことになると予想した。U字型回復とは、成長の勢いが落ちて底を打ち、その状態で相当期間停滞すれば回復するというモデルである。

L字型は、U字型よりもっと悪い状態で経済成長が急落し、低成長または無成長が長期間続く状況をいう。ヌリエル・ルービニ教授は、このL字型の状況を「大大恐慌」(Greater Depression)と呼んできた。

ヌリエル・ルービニ教授は、ウイルスと闘うために世界各国が大規模な封鎖政策を行ってきた結果、多くの雇用が無くなり、消費者もいなくなったと説明した。

ただし、アジアの新興国は、他の先進国より成長率が高くなると伝えた。しかし、米中の葛藤により、両国の間で選択を余儀なくされ、困難な状況に置かれるだろうと予測した。

続けて「米国と中国は、残りの世界に自分側に立つのか、それとも反対側に立つのか尋ねるだろう」とし「自分の人工知能(AI)システム、自分の5G、自分の技術、自分のロボットなどをすべて使用するか、それとも自分の競争相手のものを利用するか尋ねるだろう。このため、世界はさらに分裂させるだろう」と述べた。
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