「共に民主党」の金太年院内代表(資料写真)=(聯合ニュース)
「共に民主党」の金太年院内代表(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の与党「共に民主党」の金太年(キム・テニョン)院内代表は21日、旧日本軍の慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の不正会計疑惑などが取り沙汰されていることに関し、正義連の前理事長で4月の総選挙で同党の比例政党から当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏について「どのような立場を取り、決定するかにおいて慎重である必要がある」と述べた。

 

 金氏はこの日出演したラジオ番組で、「国家人権委員会、行政安全部、女性家族部、外交部、国税庁など関連監督機関が正義連の会計と事業を調べている」とし、「その結果が出た後に立場を決めても遅くない」との考えを示した。

 関連機関の調査結果が出る時期については「長くはかからないと聞いた」と説明した。

 このほか、金氏は政治資金法違反罪で2年間服役し、満期出所した韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相について、違法な政治資金を受け取ったとされる事件の再捜査を求めた。

 金氏は、事件に関する捜査が2010年の地方選挙を前に始まった点に言及し、韓氏はソウル市長の有力候補だったと指摘。「事件の出発点に政治的意図がなかったか注目している」と述べた。

 また、朴槿恵(パク・クネ)政権での司法行政権乱用事件に関連して公開された裁判文書に、当時の保守系与党「セヌリ党」が「韓氏の事件の迅速な処理を要請する」とした内容が含まれていた点、韓氏に違法な政治資金を渡したとされる建設会社社長のハン・マンホ氏(故人)の備忘録が公開されたことなど、「疑わしい状況が多い」と述べた。


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