演説する文大統領(青瓦台提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
演説する文大統領(青瓦台提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日、世界保健機関(WHO)の総会で演説し、新型コロナウイルスのワクチンと治療薬について「人類のための公共財として世界に公平に普及されなければならない」との認識を示した。 文大統領はテレビ会議形式で開かれた総会で、ワクチンと治療薬の開発に向けては国境を越えた協力が必要であり、「韓国はワクチンと治療薬の開発のためのWHOの努力を支持する」と述べた。 保健分野がぜい弱な国に対する人道的支援を拡大し、防疫の経験を共有すべきだとした上で「皆が自由になるまで1人も除外されることがないよう協力しなければならない」と強調した。 今年の人道的支援について、「1億ドル(約107億円)の支援を行う計画で、これまで蓄積したデータも国際社会と共有する」と説明した。 また、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために韓国で実施されてきた「社会的な距離」を保つ措置のための努力について紹介し、「国民が個人の自由を『皆の自由』に拡張する大胆な選択をした」と述べた。 医療従事者の努力についても触れるとともに、コロナ禍の中、総選挙(4月15日)が無事に実施され2900万人を超える有権者が投票したと説明した。 外国との交流を続けながら診断キットやマスクなどの防疫用品を支援し、国民のおかげで開放性・透明性・民主性の原則が力を発揮したと語った。 文大統領は「韓国はまだ新型コロナウイルスに完全に勝利したのではない。散発的な集団感染の発生、世界的な大流行も脅威だ」と述べた。治療薬とワクチンが準備されなければ新たな大流行が起きる恐れもあるとした上で、連携と協力こそ新型コロナウイルスとの戦争に勝利できる武器であり、国際社会が「皆のための自由」の価値をしっかりと共有すれば危機をより早く克服し、新型コロナウイルス感染収束後のポストコロナ時代の希望を育むことができると強調した。
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