米中間貿易緊張の再燃「誰にとっても不必要なこと」＝JPモルガン

全世界が新型コロナウイルス感染症の経済的影響によってすでにふらついている中、米中貿易緊張の再燃は「誰にとっても必要でないこと」になるだろうとJPモルガン・アセット・マネジメントの投資専門家が語った。

この専門家の発言は、中国の4月の輸出が市場の予想を裏切り、前年同期対比で3.5%増加したという知らせが伝えられてから出てきたものである。

彼は7日（現地時間）米国のニュース専門放送局であるCNBCとのインタビューで、中国の輸出指標は「経済が予想よりもうまく回っていることを意味するが、私の頭の中に即 浮かんできたのは、対米貿易数値がどうなのかみてみたいということだった」と語った。

つづけて「もし米行政府が、この貿易数値が中国が不公正に利益を得ていることを表すものと判断するならば、これは貿易緊張のエスカレートを触発するものだ」とし「率直に言って我々のうち、誰にとっても今この時必要ではないことだ」と指摘した。

ゴールドマンサックス アジアマクロ研究共同代表は、最近二つの経済大国間の緊張が再び高まっているのは市場に「再開したリスク」を提示する変数だと規定した。

また、米中間の特定貿易リスクの市場価値の反映を測定する指標が先週「少し下落した」と語った。これは市場が水面下では「米中摩擦の憂慮が市場価値に反映され始めたことだ」と分析した。