海外でも防疫対策において評価の高い、韓国中央防疫対策本部のチョン・ウンギョン(鄭銀敬)本部長(提供:news1)
海外でも防疫対策において評価の高い、韓国中央防疫対策本部のチョン・ウンギョン(鄭銀敬)本部長(提供:news1)
韓国では新型コロナウイルス感染症拡散の勢いがかなりの下降線でおさまりを見せている中、防疫当局では“最悪のシナリオ”に備えて、静かに別の準備もしている。

海外でも防疫対策において評価の高い、韓国中央防疫対策本部のチョン・ウンギョン(鄭銀敬)本部長はきのう(22日)午後に開かれた新型コロナ関連の会見の最後に「予防接種」という単語を口にした。「韓国の東大」ソウル大学出身の博士であり、韓国や海外メディアから「コロナ英雄」と呼ばれている人物だ。

チョン本部長は「新型コロナの統制に対する話だけでなく、それとは違う重要な感染病への予防守則をお願いする」とし「感染病遮断に最も費用の面でも効果的で最も強力な方法は予防接種である。予防接種週間を迎え、予防接種を受けてくださるよう願う」と語った。

本部長が語った予防接種の感染症の対象は、高齢者の肺炎、敗血症、小児の水ぼうそうなどである。これらの感染症は新型コロナだけでなく重篤な合併症を引き起こす可能性のあるものである。

彼女の言葉どおり、新型コロナによる死者のうち、かなりの人が基礎疾患をもっていた高齢の感染者であることを考慮し、先制的な予防で追加の新型コロナ感染と致死率を下げるという計画である。

また防疫当局はこれとともに、去る2月末から3月のはじめにテグ(大邱)で起きた“医療システムの崩壊”に対する可能性も調べている。

チョン本部長は「外来と軽症患者の隔離治療体制、入院患者・重症患者の診療体制を構築し、(医療)支援と病床の確保問題、新型コロナの患者以外の一般診療を適切に扱う体制が必要である。テグの経験を反面教師として、最悪の状況に備えた医療伝達体制を構築する」と語った。

チョン本部長は「これからはワクチンで集団免疫を高めなければ、秋と冬に2次のパンデミックが起きる可能性が高い」と語った。

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