今年3月、平壌総合病院の起工式で演説する金委員長(資料写真)=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
今年3月、平壌総合病院の起工式で演説する金委員長(資料写真)=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国政府当局者は7日、北朝鮮で10日に開催される予定の最高人民会議(国会に相当)について、新型コロナウイルスの影響で例年より縮小した形で行われると見通した。 通常は最高人民会議の1~2日前に代議員登録が行われるが、今回は会議の当日に登録することになっており、日程が簡略化されたことから、新型コロナウイルス対策と推定されるという。 また同当局者は、「最高人民会議に出席する代議員は通常、錦繍山太陽宮殿を参拝したり、朝鮮革命博物館を見学したりする」とし、今回、これらの行事が取りやめられるのか注目する必要があると説明した。 最高人民会議は憲法上の立法権を持つ北朝鮮最高の主権機関。毎年4月ごろに開かれ、憲法・法律改正など国家政策の基本原則策定、主要国家機関の人事、予算案の承認などを行う。全国から選出された代議員は687人。 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が先月17日に開かれた平壌総合病院の起工式に出席したと報じられたことや、新型コロナウイルスの感染拡大などから、韓国政府は今回の最高人民会議で保健関連の予算が著しく増加する可能性があるとみている。 北朝鮮の保健予算は2017年に前年比13.3%増加し、18年には同6.0%、19年には同5.8%増加した。 韓国政府はこのほかにも、今回の会議で国際社会による対北朝鮮制裁を克服するための経済関連の政策や、韓国や米国に向けたメッセージなどが発表される可能性にも注目している。
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