仁川国際空港の検疫所の様子(陸軍提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
仁川国際空港の検疫所の様子(陸軍提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は26日、新型コロナウイルスの市中感染防止のため、海外から入国した自宅隔離者が無断で外出した場合に警察を緊急出動させ、外国人は強制出国させるなどの内容を盛り込んだ「海外入国自宅隔離者管理強化策」を発表した。  汎政府対策支援本部のパク・ジョンヒョン広報管理チーム長はこの日開かれた中央災難(災害)安全対策本部の定例会見で、「今後自宅隔離者が無断離脱した場合、外国人は強制出国措置を取り、韓国人には自宅隔離生活支援費(4人家族で123万ウォン=約11万円)を支給しない」と述べた。 また、隔離先を無断で離れた人に対しては警察が緊急出動し、相応の措置を取ると強調した。 中央災難安全対策本部は、自宅隔離の対象となった海外からの入国者が正当な理由なく隔離先から離れるなど、自宅隔離の義務に違反した場合は即時告発する予定だと明らかにした。 政府は今後、欧州や米国など海外からの入国者のうち自宅隔離の対象者が「自宅隔離者安全保護アプリ」をインストールしなかった場合、入国許可を与えないことも決めた。これまでは、自宅隔離者が同意した場合のみアプリをインストールさせていた。 中央災難安全対策本部によると、自宅隔離対象者のアプリのインストール率は25日午後6時現在で60.9%にとどまっている。今月13日から24日まで、隔離先を離れたことがアプリによって判明し、摘発された事例は計11件だった。 政府が自宅隔離の実効性強化策を発表したのは、自宅隔離の対象者が無断で外出したり、職場に出勤したりする例が相次いで発生したためだ。特に、自宅隔離命令を受けたにもかかわらず保健所や病院に知らせずに病院を受診したり店で接客をしたりし、後から感染が確認されることもあった。 近ごろは海外からの入国後に自宅隔離の勧告を守らない事例が増え、地域社会の不安が高まっている。南部・済州島を行政区域に持つ済州道などによると、25日にソウルで新型コロナウイルスの感染が確認された米国からの留学生が、20日から24日まで済州観光をしていたことが分かった。
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