新型肺炎の次の感染拡大地域はインドの可能性大

新型コロナウイルス感染症のパンデミック（大流行）が中国大陸を越えヨーロッパにその猛威をふるっている中、次の感染拡大地域はインドである可能性が高いと分析されている。

17日（現地時間）米国の大手通信社は、各国内での封鎖措置が韓国・中国などでは効果が出ているが、インドではその状況がちょっと違うと報道している。

その最も大きな要因として、インドの高い人口密度があげられる。13億8000万人が住んでいるインドでは1キロ平方メートルあたりの居住者数は420人に達する。中国は148人である。

人口が世界第2位であるインドで人口密度が高いのは、都市全域に貧民街と低所得層の住宅街が密集しているためである。

インドのヘルスケアの専門家は「“社会的間隔をあける”ことは都市の中産階級者たちだけに通じるものである」とし「大多数の都市の貧民層は“社会的間隔をあける”ことがはじめから不可能な地域で働いているためである」と語った。

インドの保健インフラが劣悪なことも不安な要因である。

現在インドでは新型コロナの検査可能件数は一日500件であるが、保健当局は一日8000件まで可能になるようにすると発表している。

しかし先の専門家は「この計画がもし実現できても新型コロナを防ぐには役不足である」としながら「保健システムの限界が新型コロナへの対処を困難にし、これはこの先もずっとつづくものである」と語った。

米国のジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、今日（18日）の午前8時現在まででインドでは新型コロナによる142人の感染者と3人の死者が出ている。