2月に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が開いた懇談会に出席した(左から)崔泰源氏、李在鎔氏、具光謨氏(資料写真)=(聯合ニュース)
2月に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が開いた懇談会に出席した(左から)崔泰源氏、李在鎔氏、具光謨氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により韓国大企業トップの活動も影響を受けている。 サムスングループの経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長、現代自動車グループの実質トップ、鄭義宣(チョン・ウィソン)総括首席副会長、LGグループの具光謨(ク・グァンモ)会長はここ2カ月間、海外出張がなかった。 1年の3分の1を海外で過ごすとされる李氏の海外訪問は、1月末の旧正月(今年は1月25日)の連休を利用し中南米を訪れたのが最後だ。先月末にサムスン電子ベトナム研究開発(R&D)センターの着工式に出席する予定だったが新型コロナウイルスの感染拡大で着工式自体が中止となった。 国内では今月3日に同ウイルスの感染者が発生した南東部の慶尚北道・亀尾の事業場を訪れ、社員を激励した。 崔氏は在宅勤務、テレビ会議などで業務に当たっている。 今月は中国海南省博鰲(ボアオ)での国際会議「ボアオ・アジアフォーラム」の年次総会に出席する予定だったが、同会議も延期された。 1月の新年会、世界経済フォーラム(ダボス会議)のパネル討論会への出席後、新型コロナウイルス感染者が急増してからは対外活動を自粛している。社員らと直接コミュニケーションを図るため週2回のペースで国内外の事業場の1万1000人と会った昨年とは対照的だ。 鄭氏も主に在宅勤務をしながらメールなどで報告を受けている。会社全体の会議を減らし、非対面での業務を増やした。 鄭氏は1月、世界最大のデジタル技術見本市「CES」の開幕に先立ち米ラスベガスで開いた記者発表会で、新たなスマート・モビリティー・ソリューションを提示し注目を浴びた。グループの将来に期待が高まっていたが、新型コロナウイルス拡大の影響で経営環境が急変し、危機打開に焦点を合わせなければならない状況となった。 今年、米市場で高級車ブランド「ジェネシス」を確実に成長させ、国内では新車を相次いで発表するという計画にも支障が生じる恐れがある。 具氏は、先月18日にソウル市内にあるLG電子のデジタル経営センターを訪れ、発売予定の同社製品を見て回ったが、その後は現場訪問を最小限にとどめている。 会長就任後初めて出席した海外での行事であり、毎年米国で開催されるR&D分野の採用説明会「LGテックカンファレンス」は今年中止となった。
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