会議で発言する丁世均首相=16日、ソウル(聯合ニュース)
会議で発言する丁世均首相=16日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は16日、中央災難(災害)安全対策本部の会議で、欧州で新型コロナウイルスの感染が急速に広がっている状況を受け、「政府はひとまず、きょう午前0時から特別入国手続きの適用対象を欧州全域に拡大した」と発表した。その上で、海外からのウイルス流入を防ぐための追加措置が必要かどうかを速やかに検討するよう、保健福祉部や外交部などの関係官庁に指示した。 韓国政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、欧州のうちイタリア、フランス、ドイツ、スペイン、英国、オランダと、中国や日本などからの入国者に対し、検疫を強化する特別入国手続きを適用していたが、パンデミック(世界的な大流行)の状況で特定国を対象にした適用に大きな意味はないとの判断から、政府は前日の15日、全ての入国者に特別入国手続きを適用する方針を明らかにしていた。その前段階として、ひとまず欧州全域に適用対象を広げたようだ。 特別入国対象者は国籍を問わず、マンツーマンで発熱の有無のチェックを受ける。せきなどの症状がある場合、事前にこれを申告しなければならない。入国の際に検疫官は特別検疫申告書を確認する。入国者は韓国国内での滞在先の住所と連絡できる電話番号を提出し、本人の健康状態を報告できる「自己診断アプリ」をダウンロードしなければならない。
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