LGのソウルのビルにある社員食堂では、新型コロナウイルスの感染予防のためテーブルについたてが設置されている(LGグループ提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
LGのソウルのビルにある社員食堂では、新型コロナウイルスの感染予防のためテーブルについたてが設置されている(LGグループ提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が今週と来週を新型コロナウイルス感染の広がりを抑えるための正念場と見なし、移動や他人との接触を減らすよう呼び掛けていることに対し、大企業の賛同が続いている。

 新型コロナウイルスの感染者が国内で本格的に増え始めた先月末以降、在宅勤務やフレックス勤務を導入した大手企業は在宅などの延長を検討し、社内で大人数が集まることも徹底して控えている。

 業界によると、SKグループは在宅勤務の1週間延長などを検討中だ。同グループは先月25日から在宅勤務を実施していた。

 現代自動車と子会社の起亜自動車も、妊娠中または持病のある社員、本社などの社員を対象に先月末に導入した在宅勤務の延長などを検討している。

 現代モービスは、一般社員を半分に分けて1日おきに在宅勤務をさせる体制を来週まで続けるようだ。

 LGグループは先月25日から、子どもが小さい社員を対象に約2週間の予定で在宅勤務させているが、先ごろ幼稚園・小中高校の新学期開始がさらに2週間延期されたことから、在宅勤務期間の延長を検討している。妊娠中の社員については在宅勤務の期間を定めておらず、通勤ラッシュ時間帯の公共交通利用を最小限に抑えるための時差通勤、事業所間の出張禁止などを全系列会社に勧告している。

 ハンファグループも、主力系列会社で共同休暇や在宅勤務の拡大に取り組む。ハンファソリューションは4日から勤務者を2組に分けて交代勤務を実施しており、時差通勤も活用させている。一部の部門で金曜日の6日と13日に共同休暇を実施する予定で、今後の新型コロナウイルスの感染状況によって毎週金曜日を共同休暇日とすることも検討している。

 斗山グループも今週まで、フレックス勤務、マイカー通勤する人に対する駐車料金の補助、妊娠している社員らの在宅勤務などを実施する。来週の勤務体制については検討中だ。

 マスクや手指消毒剤の使用、団体行事の自粛を勧めるだけでなく、社員食堂での接触をできるだけ抑えるため、ついたてを設置したり離れて座らせたりする企業も増えている。

 南東部・蔚山にあるSKの事業所では社員食堂の入り口で社員の体温を測り、発熱している人には出入りを控えてもらっている。各テーブルにはついたてを置き、会話できないようにしている。

 LGもソウル・汝矣島のビルにある社員食堂でテーブルについたてを設置。地方の主な事業所の社員食堂でも同じようにしている。


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