韓国をうらやむアメリカの医師、「私たちには検査キットがない」

アメリカの医師が、韓国の新型コロナウイルスの検査速度について言及し、アメリカ当局の検査手続きを批判した。

　2日(現地時間)、アメリカのニューヨーク市の病院で働く内科医のマット・マッカーシー氏は、CNBC「Squawk Box」のインタビューで、「私は現在、アメリカで最も忙しい病院の1つで勤務していますが、まともな検査キットを得ることができていない」と語った。

　マッカーシー氏は「一部の国では、一日に1万人を検査しているが、私たちはこれを実行に移せないでいる」とし、「私は最前線で働いている実務者なのに、患者を適切に診療するツールがない」と怒りを爆発させた。

　これについて、CNBCは韓国でこれまで10万人を超える人がウイルス検査を受けたと説明した。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によると、先月29日時点でアメリカで検査を受けた人は472人に過ぎない。

　マッカーシー氏は「私たちはこれまでアメリカにおいて、確定判定者が88人出たことを知っている」とし、「今週半ばには数百人になり、来週には数千人になるだろう。これは検査にかかっている」と強調した。

　続けて、「ニューヨーク州で陽性判定を受けた人は、地域内で32番目に検査を受けた人物である」とし、「これは国家的スキャンダルにあたる」と述べた。

　新型コロナウイルス発症初期にCDCは、アメリカ全土の公衆保健所に検査キットを配給したが、このキットには問題が多く、不正確であると評価した。一部の地域の医療スタッフは、検査キットに頼らずに採取したサンプルを再び実験室に送って検査を要請しているが、この過程のため診断と治療手順が遅れるという批判が出た。

　これにより、アメリカ保健当局は先月28日、各州と地域研究所で新型コロナウイルスの試験能力を高め、検査キットの開発のための手順を簡素化する計画であると明らかにした。