閑散とした映画館内(資料写真)=(聯合ニュース)
閑散とした映画館内(資料写真)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国で肺炎を引き起こす新型コロナウイルス感染への恐怖が広がり、国内景気が一気に冷え込んでいる。先週末の映画観客数は前週末に比べ半減し、先週の高速道路交通量も減少した。特に、感染者が急増している南東部の大邱では、先週末の地下鉄利用客数が前週末に比べ50万人ほど急減した。

 政府や業界によると、新型コロナウイルスの感染者が急増し始めた先週以降、映画館など多くの人が利用する施設や高速道路、地下鉄などで利用者数の減少が観測されている。

 映画振興委員会の集計によると、先週土日の22、23両日の国内映画観客数は計50万5142人で、前週末の2日間(120万8858人)に比べ58.2%減少した。

 今週に入り、観客数は一段と落ち込んでいる。24日の観客数は7万7071人にとどまり、2004年5月31日(6万7973人)以来の低水準となった。

 高速道路の交通量も減っている。

 慢性的に渋滞が発生している京釜高速道路の新葛ジャンクション(京畿道竜仁市)からソウル料金所に向かう一般車線の交通量を比較すると、先週の17~23日は55万233台で、今月第1週(3~9日)の55万5428台、第2週(10~16日)の55万5120台に比べ5000台ほど少なかった。

 新興宗教団体「新天地イエス教会」の施設で集団感染が起こり、国内で最も多くの感染者が発生した大邱では、地下鉄の利用客数が急減した。

 大邱1、2、3号線の乗車人数は19日が30万5790人、20日が22万7543人、21日が18万3211人、22日が9万7918人、23日が5万8350人と急速に減っている。

 週末の2日間を見ると、22、23両日の乗車人数は15万6268人と、前週末の2日間(66万3794人)に比べ4分の1程度にとどまる。

 韓国政府は今月初めから、新型コロナウイルスの経済への影響を把握するため高速道路交通量や鉄道乗客数、映画館や遊園地の利用客数、デパートや大型スーパーでの国内クレジットカード利用額など約30の指標を選定し、毎日動向を追っている。政府は感染拡大による経済への打撃を抑えるため、今週中に内需活性化策を発表する計画だ。


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