静止環境観測衛星「千里眼2B号」が、ギアナ宇宙センターから欧州アリアンスペースのロケット「アリアン5」で打ち上げられた(共同取材団)=ギアナ(聯合ニュース)
静止環境観測衛星「千里眼2B号」が、ギアナ宇宙センターから欧州アリアンスペースのロケット「アリアン5」で打ち上げられた(共同取材団)=ギアナ(聯合ニュース)
【ギアナ、ソウル(共同取材団)聯合ニュース】韓国の静止環境観測衛星「千里眼2B号」が19日午前7時18分(日本時間)、南米・仏領ギアナのギアナ宇宙センターから欧州アリアンスペースのロケット「アリアン5」で打ち上げられた。打ち上げから31分後にアリアン5から切り離され、同40分後にオーストラリアの地上局と初交信した。

 千里眼2B号は朝鮮半島上空約3万6000キロの静止軌道から粒子状物質(PM)や大気汚染物質を観測する世界初の環境観測衛星。2011年から韓国航空宇宙研究院と韓国海洋科学技術院、韓国航空宇宙産業が米仏の企業などと共に開発を進めた。韓国政府は、この衛星で朝鮮半島周辺海域の赤潮や石油流出なども観測し、海洋環境の保護や水資源管理、海洋の安全などにも役立てる計画だ。

 千里眼2B号は1か月ほどで静止軌道に到達する見通し。10月からは赤潮などの海洋環境情報を、来年からはPMなどの大気環境情報を観測し、朝鮮半島にデータを送る。

 アリアン5はこの日、千里眼2B号と共に日本の通信衛星「JCSAT―17」も打ち上げた。


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