関係閣僚会議で発言する洪経済副首相=17日、ソウル(聯合ニュース)
関係閣僚会議で発言する洪経済副首相=17日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官は17日、日本が昨年7月、高純度フッ化水素など半導体・ディスプレー材料3品目について韓国への輸出規制を強化したことに関し、「関連の生産と輸出は堅調な流れを維持しており、韓国企業に目に見える被害は出ていない」との認識を示した。その上で、「不確実性を取り払う最善の策は、日本政府が(強化した)規制を元に戻すこと」だとし、これに向けた「具体的な行動と措置を改めて強く促す」と述べた。日本による輸出規制と新型コロナウイルスの感染問題を話し合う関係閣僚会議で発言した。

 洪氏はあわせて、「日本政府の措置以降、力を入れてきた素材・部品・装備(装置や設備)産業の競争力強化といった韓国経済の体質改善、バリューチェーン(価値の連鎖)の補強については、揺るぎなく加速させていく」と言葉に力を込めた。

 政府は会議で、新型コロナウイルスの感染の広がりで打撃を受けている航空、海運、観光、外食産業などへの支援策も明らかにした。

 洪氏は、格安航空会社(LCC)に最大3000億ウォン(約280億円)の緊急融資を実施するとしたほか、海運業界に対しては600億ウォン規模の緊急経営資金を支援すると説明。また、中小規模の観光事業者に500億ウォン規模の無担保・低金利融資を行い、外食業界に対しても資金支援を拡大するとした。


Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 0