WHO、北の新型コロナウイルス感染者「報告なし」

世界保健機構（WHO）は12日、北朝鮮保健省より北朝鮮内の新型コロナウイルス感染事例に関して「報告を受けていない」と明らかにした。

　米国の声（VOA）はこの日、WHO平壌事務所関係者の言葉を引用し「北朝鮮当局の感染者に関する報告はなかった」とし、「北朝鮮の要請により、衛生装備を提供するなど、ウイルス対策に協力している」と伝えた。

　WHOが北朝鮮内の新型コロナウイルス感染者について確認するのは、今回が初めて。ただし、WHOの集計は会員国による報告数に依存しているため、実際の北朝鮮の状況とは異なる可能性もある。

　一方、北朝鮮も国内の患者について「まだ一人もいない」と対内外的に主張している。北朝鮮の宣伝メディア「メアリ」は去る9日、「防疫事業に背く行為を厳しく監督、統制することにより新型コロナウイルス感染が絶対に我が国に流入しないようにしている」と強調。この報道は、現時点でも未だ新型コロナウイルスが北朝鮮に流入していないとの立場を固守しているとの見方ができる。