横浜に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(資料写真)=(新華社=聯合ニュース)
横浜に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(資料写真)=(新華社=聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】新型コロナウイルスの集団感染が発生し、横浜港で検疫中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船している韓国人が息苦しさを訴えていることが10日、在日韓国大使館関係者の話で分かった。

 同船には乗客9人、乗員5人、合計14人の韓国人が乗船している。

 大使館関係者によると、韓国人の乗客乗員14人の情報を8日に確保して連絡を取っており、携帯電話がつながらず通話できない人を除き、健康状態などを確認したという。

 大使館関係者は韓国人の乗客について、ほかの国の乗客と同様にやや高齢であるものの、健康状態に特別な異常がある人はまだない状況と伝えた。

 日本の厚生労働省は10日、同船について、乗員乗客は56カ国・地域の3711人で、9日までに70人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者に韓国人は含まれていない。

 韓国人の乗客乗員のうち、検査を受けた人がいるのかについては、明らかにされていない。

 在日韓国大使館の関係者は、韓国人の乗船者との通話で健康状態を聞き、必要な薬品があるかを確認したところ、特別な要請はないが、息苦しさを訴えていると説明した。隔離された状況におかれ、心的なストレスを受けているとみられる。

 日本政府は乗客乗員約3700人に対し、19日までの船内待機を要請しており、一部では船上での隔離は乗船者の感染リスクを高める人権侵害との指摘も出ている。

 これと関連して、在日韓国大使館の関係者は日本政府の要請について、世界保健機関(WHO)が示した潜伏期間などを考慮して海上に隔離することが感染の拡大を防ぐ最善の対策と判断したものとみられるとし、専門家の間でも判断が異なる場合もあり、駐在国の判断を尊重するしかないとの見解を示した。

 同大使館は同船の隔離措置が解除されるまで韓国人乗船者の健康状態を把握し、必要があれば日本政府側に協力を要請するなど積極的に対応する方針だ。


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