昨年は輸出が振るわなかった。南部の釜山港に積まれた輸出入貨物(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年は輸出が振るわなかった。南部の釜山港に積まれた輸出入貨物(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が6日発表した国際収支(速報値)によると、2019年の経常収支は599億7000万ドル(約6兆5860億円)の黒字だった。22年連続の黒字ながら、黒字幅は前年(774億7000万ドル)を下回り、12年(487億9000万ドル)以来7年ぶりの低水準となった。輸出の大幅鈍化で商品収支(貿易収支に相当)の黒字が減ったため。その一方で、訪韓外国人の韓国での消費が増えて旅行収支が改善し、サービス収支の赤字は縮小した。 19年の商品収支は768億6000万ドルの黒字で、前年(1100億9000万ドル)に比べると332億3000万ドル落ち込んだ。米中貿易摩擦による世界経済の減速と韓国の主力輸出品である半導体の市況低迷が響き、輸出額が5619億6000万ドルと前年比10.3%減少したため。輸入額も原油価格の下落と半導体製造装置の輸入減が影響して6.0%減の4851億1000万ドルにとどまった。 19年のサービス収支は230億2000万ドルの赤字だったが、前年(293億7000万ドルの赤字)に比べると改善した。旅行収支の赤字が106億7000万ドルで、前年(165億7000万ドルの赤字)から大きく縮小したため。中国人や日本人の入国者増に伴い外国人の消費(収入)が過去最大の216億3000万ドルに上った半面、韓国人旅行者の海外での消費(支出)が323億ドルに減った。 また、輸送収支の赤字も前年(25億1000万ドル赤字)を下回る16億2000万ウォンだった。 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は122億ドルの黒字で、過去最大を記録した。このうち、韓国企業が海外から受け取る配当金が過去最大で、配当金の収支が黒字転換した。また、海外から受け取る利子の収支でも黒字額が最大となった。 一方、19年12月の経常収支は43億3000万ドルの黒字だった。黒字は8カ月連続。
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